和装を着用しての前撮りは、「春や秋など暮らしやすい季節にするのが適している」と思われがちですが、夏の撮影ではメリットがたくさんあります。
一方で、和装を着用して夏に前撮りをすることにはデメリットがあることも事実です。
そのため、事前にメリットやデメリットを把握したうえで、どの時期に和装での前撮りを実施するのかを決めることが大切です。
そこで本記事では夏に前撮りをするメリットやデメリットを解説します。
ぜひこの記事を参考にして、夏に前撮りをするメリットやデメリットを事前に把握したうえで、和装での前撮りを夏にするのかどうかを決めてみてください。
また、前撮りで着用できる和装の種類やおすすめのロケーションについてもご紹介しますので、興味がある方はぜひご覧ください。
□夏の前撮りのメリットを解説します!
夏に前撮りをするメリットは「価格がリーズナブル」「緑が青々としている」「天気が良い日が多い」「希望する日をおさえやすい」の主に4つです。
それぞれのメリットを解説していきます。
まずは価格がリーズナブルであることです。
夏場は暑いということもあり、通常の価格設定よりも安く写真撮影できる可能性が高いです。
通常の料金からどれほど安くなるかはフォトスタジオによって変わりますが、結婚式にかかる費用を少しでも抑えたい方におすすめです。
次は緑が青々としていることです。
この時期は新緑が終わり、草木の緑が青々とするシーズンになります。
また、梅雨のシーズンになると紫陽花が咲きほこり、鮮やかな写真を残せるでしょう。
和装を着用して前撮りをしようと考えている方で、ロケーションを重視する方は多い傾向にあります。
緑や咲く花をバックにして撮影したい方には最適なシチュエーションでしょう。
次は天気が良い日が多いことです。
梅雨が明けたこの時期は、晴れた日が非常に多いです。
せっかくの晴れ姿は天気の良い日に撮影したいと考える方が多いでしょう。
夏場は日照時間が長いため、昼以降に撮影するとしても日が沈んでしまう心配はそれほどありません。
最後は希望する日をおさえやすいことです。
夏はお盆休みなどの連休があったり、有給休暇がとりやすかったりと、時間的に余裕があるでしょう。
夏はオフシーズンですから、土日でも予約が取りやすい傾向にあります。
□夏の前撮りのデメリットはある?
一方でデメリットには何があるのでしょうか。
注意していただきたいのは以下の2つです。
・温度が高い
・メイクが崩れてしまう
1つ目はなんといっても温度が非常に高いことです。
夏なので当然ですが、温度が30度以上まで上昇することもあります。
私服でも出歩くのが億劫と感じる方が多い中、着物を着用して長い時間撮影をするのに抵抗を感じてしまうのではないでしょうか。
身につける色打掛や白無垢は布団のような厚さで重量があるので、負担に感じてしまう方は多いはずです。
暑さに弱いという方は対策をして臨むようにしてくださいね。
2つ目はメイクが崩れてしまうことです。
温度が高いことにも関係していますが、夏は汗をたくさんかくので、メイクが崩れやすくなります。
撮影時にはスタジオのスタッフも同行してくれるので、その都度メイク直しをしてくれますので、プロの方にお任せしましょう。
また、ファンデーションの他にもマスカラやアイメイクなども崩れやすいです。
汗に強いタイプのマスカラを持参するのも有効的な対策でしょう。
□前撮りで着用できる和装の種類をご紹介!
ここからは、前撮りで着用できる和装の種類をご紹介します。
1.白無垢
白無垢はその名の通り、生地や小物に至るまで、白でデザインされた着物のことです。
婚礼衣装の中でも最も格式高いと認識されています。
後ほどご紹介する色打掛と比較すると衣装の重さは基本的には軽く、生地の種類は主に純白と生成りの2つです。
メリットとしては、肌に透明感を与えられる点があります。
正統派の衣装を着用したい方、柔らかい印象の花嫁姿にしたい方におすすめです。
2.色打掛
これは、白無垢と並ぶほど格式の高い衣装です。
しかし、白無垢と比較して色鮮やかなデザインのものが多く、華やかな印象を与えられる点が特徴的です。
3.引振袖
引振袖は一般的な振袖と比較して振袖が長く、綿が入っているのが特徴的です。
江戸時代から花嫁衣装として親しまれてきました。
和装の中でもスタイルがよく見える点が特徴的で、女性らしさを全面に押し出していきたい方におすすめです。
また、背中の帯の結び方にこだわることで、個性を演出することもできます。
加えて、生地が軽いため、他の衣装に比べて移動の負担も小さいでしょう。
4.新和装
新和装とは、和装でありながらレースやオーガンジーのような洋風の要素も取り入れた衣装のことです。
衣装の形状は白無垢や色打掛と非常によく似ていますが、衣装の重さがとても軽いです。
白無垢のような清純な印象を演出できることに加えて、まだ珍しい衣装であることから個性を演出することもできます。
ただ、王道の衣装からは逸れるため、家蔵用の写真には不向きかもしれません。
5.振袖
振袖は、成人式の衣装としても有名ですね。
振袖の大きな特徴は、未婚の女性しか着用できないことです。
そのため、前撮り撮影で、振袖を着用する最後のチャンスとしてチョイスする方は少なくありません。
最後にもう一度着用しておきたい方におすすめの衣装です。
□夏の前撮りにおすすめのロケーションを紹介します!
ここでは和装で前撮りをするのにおすすめのロケーションをご紹介します。
おすすめロケーションの1つ目は、スタジオや和室です。
夏はクーラーが効いている部屋での撮影もおすすめです。
暑さやメイク崩れを気にせず撮影できて安心ですよね。
また、和室だと和装との相性は最高です。
おすすめロケーションの2つ目は、日陰が多いロケーションです。
屋外で撮影することのメリットはなんといっても自然の中で撮影を行えることです。
ただ、先ほども申しましたように、温度やメイク崩れが気になってしまう方は多いでしょう。
そこで木陰の多いロケーションを選べば、体感温度を下げて涼しげな気分で撮影ができますよ。
□夏の和装前撮りで注意しておきたいポイントを解説します!
最後に多くの方が見落としがちなポイントについて解説します。
それは、日焼け対策です。
前撮りの当日は、普段とは違う状況なので、うっかり忘れてしまう方が多いです。
腕や足は衣装によって隠れるので日焼けの心配はそれほどありませんが、首の後ろには注意です。
塗り忘れてしまうと真っ赤になってしまう恐れがあります。
顔が真っ赤になってしまう新郎の方もいらっしゃるので、普段日焼け止めを塗らない方も前撮り当日は塗っておいた方が良いでしょう。
また、前日からの準備も大切です。
前日は当日の持ち物の確認はもちろん、夜更かしをせずにしっかり睡眠をとるようにしましょう。
撮影の緊張から、なかなか寝付けない方は多いです。
しかし、ここでしっかり睡眠をとっておかないと、当日ベストコンディションで撮影に臨めません。
一生の思い出に残る写真ですから、最高の状態を整えてくださいね。
食事に関しては、当日前だからという理由で量を減らす方が多いですが、食事をしっかりと摂っていないと熱中症のリスクが高まりますので、朝食をしっかり食べておいてくださいね。
熱中症予防としておすすめなのが、おにぎりや味噌汁です。
夏はビールが美味しい季節ですが、お酒は顔をむくませてしまいますので、新郎の方は前日に飲みすぎないように注意してください。
□まとめ
夏の前撮りについて解説しました。
気温が高くなったり、メイクが崩れやすかったりすることなど、いくつかの注意点もありますが、希望の予定が通りやすいことや価格を抑えやすいことなど、たくさんのメリットがありますので、ぜひ検討してみてくださいね。
また、今回ご紹介した和装の種類も参考にしながら、ご自身に最適な衣装を見つけましょう。
ぜひこの記事を参考に、和装での前撮りをする時間を少しでも有意義な時間にしてください。