和装前撮りの持ち物とは?今っぽい前撮りを可能にするアイデアとは?

近年は、和装での前撮りや結婚式、いわゆる「和婚」の需要が高まってきていますよね。
それは挙式だけでなく、前撮りでも和装の需要が高まっています。
慣れない和装で準備漏れがないか不安に思う方も多いかと思います。
衣装やアクセサリーを準備するのはもちろんのこと、下着なども自分で用意する必要があります。
また、こだわりのハンドメイドアイテムなどを撮影に持ち込む場合もあるでしょう。
このように、前撮りに必要なアイテムは細かなものが多いため、入念なチェックが必要です。
今回は、和装の前撮りに必要な持ち物についてご紹介します。

□貸し出し可能なアイテム

前撮りの種類は、「スタジオ」撮影と「ロケーション」撮影の2つに分けられます。
「スタジオ撮影」は、基本的に屋内での撮影となるため、天候に左右されることがありません。
ゆったりと撮影できるのがメリットです。
また、プロによる照明で美しい写真に仕上がります。

「ロケーション撮影」とは、屋外で撮影することです。
和装では神社仏閣や庭園などの美しい風情漂う場所が人気です。
和装の前撮りで貸し出しが可能なアイテムは撮影方法によって異なるため事前に確認しておきましょう。

一般的にスタジオ側で貸し出し可能なことが多いアイテムは以下のアイテムです。
・新郎新婦の衣装
・ベール
・グローブ
・ヘッドドレス
・ネックレス
・ブーケ
・アクセサリー
・和装小物
・履物

和装小物とは、「筥迫(はこせこ)、懐剣(かいけん)、末広(すえひろ)」などのことです。
筥迫とは、新婦の和装小物であり、胸元に差し込む小さな化粧小物入れのことです。
懐剣とは、新婦の和装小物であり、打掛を着る際に帯にさす短剣のことです。
末広とは、新郎の和装小物であり、扇子のことです。

これら以外にも、和装には人目に触れることのない小物が複数存在します。
スタジオによって貸し出し可能なアイテムは異なるので、事前に確認するようにしましょう。

□自分で用意する必要がある持ち物

続いて、自分で用意する必要があるアイテムについて紹介します。
一般的には、婚約指輪と下着と靴(ウェディングシューズ)だけで問題はありません。
ロケーション撮影をする場合や、お色直しで何着も変える方は、靴の用意が必須です。
普段履かないような高いヒール・ウェディングシューズを使用する場合には、負担を減らせるように、中敷や滑り止めシールを貼ることをおすすめします。

また、近年は手作りのヘアアクセサリーや小物などを持ってくる方が増えています。
満足のいく写真を残せるように事前に撮影の指示書を作ってきても構いません。
前撮りのありがちなトラブルとして、打ち合わせの際に言葉で要望していても、実際に用意されたものが想像と異なったものだという話はよく聞きます。
言葉だけで完全に要望を汲み取るのは、いくらプロでも難しいため、イメージ画像をまとめた指示書を用意しておくことをおすすめします。

□和装の種類とは?

和装といえば「白無垢」をイメージする方が多いでしょう。
白無垢は嫁いだ先の家の色に染まります、といった意味が込められていると言われています。
とはいえ、現代ではそこまで深く意味を込めて衣装選びをする花嫁様は少数で、「色仕掛」の需要が高まっています。
また、赤の色仕掛には、嫁いだ先の家の「血」という意味合いが含まれており、色によって色打掛にも意味が含まれています。

白無垢と色打掛には「打掛」と「着物の色」の違いがあります。
打掛とは、女性の和装の種類の1つです。
花嫁が着る格式の高い婚礼衣装とされ、小袖の上から打ち掛けるようにして羽織る着物のことです。

「白無垢」が婚礼衣装として用いられるようになったのは鎌倉時代です。
着物にはグレードがあり、その昔位の持つ貴族のみが格式の高い着物を着ることを許されていました。
その最上級にあたるものが白無垢でした。
身に着けるすべてのアイテムは白で統一されています。
白一色のものだけでなく、白地に金や銀の刺繍などが施された打掛もあります。
刺繍の模様は、鶴・鳳凰・松竹梅などの吉祥文様が良いとされています。
白無垢で挙式を行う際には、「綿帽子」を着用します。

「色打掛」が用いられたのは室町時代が始まりとされています。
白無垢とは対照的に、色打掛は色を取り入れた打掛のことです。
色柄の種類が豊富なことが特徴です。
白無垢と同様に、正礼装の花嫁衣装です。
色打掛で挙式を行う際には、「角隠し」を着用します。

元々、色打掛は白無垢よりも格下とされており、お色直し用の衣装という位置付けでした。
しかし、今では同格の衣装として扱われており、色打掛も挙式や前撮りの定番衣装となっています。

□節約ポイント

和装で前撮りを行う際の費用相場は、10万円程度です。
ただ、衣装のグレードや衣装数、撮影枚数によってオプション料金がかかるため、多めに見積もっておきましょう。
また、アルバムの作成やカット数を増やすことによる増額が考えられます。
思わぬ出費を避けるために事前に確認しておきましょう。

ロケーション撮影の場合には、スタッフの交通費もかかります。
そのため、一般的には、ロケーション撮影の方がスタジオ撮影よりも割高になる傾向があります。

前撮り費用の節約ポイントとしては、平日の撮影が挙げられます。
土日より1万円程度安く設定している業者が多くあります。
衣装のクオリティを落とすことなく費用を抑えられる方法なのでぜひ参考にしてみてください。

衣装は費用を節約できる大きなポイントです。
実物ではなく写真という形の前撮りでは、高い衣裳を着ても仕上がりが大幅によくなるわけではありません。
特にロケーション撮影では、衣裳と背景の風景との見栄えのよさが写真の出来上がりを左右します。
費用を抑えた衣裳でも、衣裳の魅力と風景の魅力がマッチしていれば、見ごたえのある写真が撮れます。

前撮りの費用で、意外にも圧迫するのがアルバム代です。
アルバムはデータさえあれば自分でも作成できます。
節約するならデータだけを受け取るのも1つの方法です。

□前撮りの雰囲気を上げるアイデアとは?

まず、前撮りで和装を着用する際の着こなし方法について紹介します。

和装の中に着る掛下・半襟を白で統一することが多いですが、最近では、色付きの掛下・半襟を用いることで華やかな雰囲気を演出できます。
また、顔色も明るく見えるためおすすめです。

和装を着用する際には筥迫や懐剣といった小物が必要です。
最近では和装小物自体の色や柄のバリエーションが豊富になっています。
色付きや柄入りの小物を合わせることで、アクセントとなり自分らしいアレンジができます。

和装小物だけでなく、撮影の際に小物を使うのもアイデアの1つです。
紙風船やシャボン玉、お手玉など和装に合う遊べる小物を用意することで写真に動きがでます。
遊んでいる風景を撮影してもらうことで、自然な表情を残せます。
2人らしさを演出する場合には、趣味や好きなものを取り入れることをおすすめします。

結婚指輪や婚約指輪を持参することで、一気にウェディング感のある写真になります。
手元だけを写すことで、プロポーズなどの画を再現できます。

□まとめ

今回は、和装の前撮りに必要な持ち物についてご紹介しました。
前撮りで必要なアイテムや衣装は「貸し出しできるもの」と「用意するもの」の2種類があり、自分が使用するアイテムがどちらかなのか確認しておくようにしましょう。
また、自分で手配したアイテムには「持ち込み料」が発生する場合もあるため、必ずスタジオに確認しておきましょう。
撮影日の間近に慌てないためにも、必要なアイテムの準備は早めに始めておいてくださいね。