結婚式の前撮りで着用できる衣装とは?カラードレスの髪型で人気なのはハーフアップ?

結婚式より前に、婚礼衣装を着て記念写真を撮る「前撮り」は約7割のカップルが実施しています。
2人の空間でリラックスして撮影でき、自然な表情を残せるというメリットがあります。
実際、前撮りを検討する中で、衣装や髪型はどのように選べば良いのでしょうか。
そこで今回は、先輩花嫁の選んだ婚礼衣装や人気の髪型について紹介します。
「もっと工夫して写真を撮っておけば良かった」と後悔しないように、ぜひ本記事を参考にして下さい。

□前撮りとは?

前撮りとは、結婚式より前の日に和装や洋装で記念写真を撮影することです。
結婚式当日以外に撮影する「別撮り」や、結婚式の後日に撮影する「後撮り」と呼ぶこともあります。
一般的に前撮りの所要時間は、準備〜撮影終了まで4〜5時間程度みておけば安心です。

結婚式当日は緊張してしまい、写真写りが悪くなってしまうケースが多いことから、前撮りでリラックスした雰囲気の写真を事前に残しておけることはメリットでしょう。
また、当日は十分に撮影の時間を確保できない場合が多いため、撮影のためだけの時間を確保できる前撮りは満足のいく写真を残せます。

前撮りを行う動機は「当日とは異なる衣装で撮影したいため」や「希望の撮影ロケーションがあるため」という方が多いです。
また、近年ではウェディングフォトを用いて、SNSで結婚報告するカップルも増えています。
前撮りで事前にデータを手に入れることで、結婚式当日の装飾に使えることもでき、複数の方法で活用できます。

撮影場所で最も割合が高いのが「スタジオ」です。
一方、屋外のロケーション撮影を選んだカップルも多く、その中でも「公園・日本庭園・ガーデン」が人気です。
定番の撮影スポットである「チャペル」「ビーチ」「神社」も一定層のカップルに選ばれています。
また、「2人だけの思い出の場所」や「馴染みの街並み」を指定する人もいます。

スタジオ撮影の魅力は天候に左右されることなく、2人のペースで撮影できるのが魅力です。
スタジオには、セットや照明、小物が揃っており、作り込んだ写真を撮影できます。

ロケーション撮影の魅力は屋外で撮影できて、オリジナリティ溢れる写真を残せることです。
ロケーションに合わせた衣装を選ぶことで、開放感あふれる写真を残せます。
例えば、風情が漂う場所に和装を選ぶことで統一感を演出できます。

□前撮りで着れる衣装は?

前撮りで着用できる婚礼衣装は、洋装と和装があります。
和装には、白無垢や色打ち掛け、引き振袖が含まれます。
洋装には、ウェディングドレスやカラードレスが含まれます。
ここでは、それぞれの特徴や選び方を種類別に解説します。

*白無垢

白無垢は、昔から和装の定番であり、最も格式の高い正礼装とされています。
白無垢といえば、純白なイメージを持たれる方も多いでしょう。
しかし、小物の色使いに工夫すれば自分なりのアレンジを楽しめます。
また、布自体に刺繍が入っており、布の織り方でも全体的な雰囲気が一変します。

*色打ち掛け

色打ち掛けは、色・柄のバリエーションが多く、全体的に華やかな印象があります。
室町時代以降、武家女性の礼装とされ、白無垢と同格の正礼装です。
色や柄によって込められている意味合いが変わります。

*引き振袖

成人式で着るような振袖とは異なり、「お引き摺り」であることが特徴です。
丈が長いため、袖を引きずるのが特徴で、地面に広がった裾が華やかな佇まいを演出します。
色打ち掛けとの大きな違いは、帯が表に出ることです。
帯のアレンジで個性を出せます。
未婚女性の第一礼装でもある引き振袖ですが、最も格式高い礼装とも言われています

*ウェディングドレス

白は純粋で汚れのない清楚な花嫁を印象付けます。
前撮りでは半数以上のお客様がウェディングドレスを選択しているほど、花嫁の憧れの衣装と言えるでしょう。
白はレフ板効果で顔まわりを明るくし、肌を綺麗に見せてくれます。

*カラードレス

カラードレスはその名の通り、色のついたドレスで、お色直しのドレスとして用いられることが多いです。
前撮りで選ぶ方は、結婚式当日にお色直しをしない場合や結婚式とは違う雰囲気に撮影したい場合に、カラードレスを選ぶ方が多いです。
色・柄によって込められている意味合いが変わります。
例えば、金色は神聖を意味し、鶴の柄は長寿を意味するといった風です。

□前撮りの衣装はどれにする?

前撮りでは何を着るべきなのでしょうか。
ここでは、先輩花嫁さんたちの例を参考にしてみましょう。

スタジオ撮影とロケーション撮影共に「ウェディングドレス」を選んだ花嫁が半数を超える割合でした。
やはり、花嫁の特権であるウェディングドレス姿で素敵な写真を残したいという花嫁は多いようです。

その次に「色打ち掛け」「カラードレス」と色のついた衣装が人気です。
色鮮やかな衣装は写真映えもして、前撮りにピッタリだと言えます。
色打ち掛けが選ばれる理由は、着付けに時間がかかる分、結婚式当日には和装を選択しない方が多いことが理由だと考えられます。
近年、トレンドカラーやパーソナルカラーという言葉をよく耳にするようになり、自分らしさを表現できるカラードレスは人気を増しています。

また、全体的に白無垢や色打ち掛けといった和装の希望者が年々増加傾向にあります。
それは、和装の式当日のレンタル費用が高いため、手頃な価格で行える前撮りで着用するという花嫁が多いからです。
さらに、式当日は洋装を着用する方が多いため、前撮りでは和装を選択されるようです。

□カラードレスの髪型で人気なハーフアップ

衣装で目を惹くカラードレスは、髪型も華やかなスタイルにすることで全体的なコーディネートを組めます。
華やかなカラードレスと引き立て合うヘアスタイルとして人気なのが「ハーフアップ」です。

「ハーフアップ」とはその名の通り、上半分だけアップしたスタイルで、女性らしく優しい印象を与えます。
まとめ髪のエレガントさと、下ろし髪の華やかさの両方を併せ持ちます。
また、フルダウンより顔周りがすっきり見えて、淡いカラーのドレスとも相性抜群です。

ハーフアップが人気の理由は2つあります。

1つ目は、なんといってもヘアアレンジの幅が広いことです。
ふわふわと巻いて可愛らしい雰囲気に仕上げたり、トップにボリュームを持たせて華やかにしたり、フラワーやヘッドドレスを用いてエレガントな雰囲気を演出できます。

2つ目は、他の髪型との印象をガラッと変えられることです。
撮影時、1つのカットではフルアップスタイルできっちりまとめ髪をし、他のカットでハーフアップをすることで違う印象を与えられます。

ハーフアップを素敵に見せるポイントは「上半分の髪の結び」と「下半分の髪の巻き方」です。
上半分は動きをつけて、下半分はふんわり巻き髪を作ることで、女性らしさを感じさせます。
上半分の結ぶ部分の髪の量を多く持っていくと、全体的にボリューム感が出て、豪華な印象を与えます。
全体的に緩く巻いて、ダウンスタイルで結ぶと優しい雰囲気に仕上がります。

□まとめ

前撮りの花嫁衣装は、定番のウェディングドレスが安定して人気ですが、和装やカラードレスもそれぞれの魅力から選ばれるカップルも多いです。
前撮りで着用できる衣装の着数は1着に限らず複数着用できます。
どの衣装を着るか決められないという方は、思い切って複数の衣装で前撮りするのもおすすめです。
着物を着る機会は早々ないため、後悔のないように自分らしい和装の着こなしをイメージして検討してみてください。